内閣法制局総発第141号
昭和56年10月1日
自治事務次官殿
内閣法制次長 茂串俊
    法令における漢字使用等について(通知)
  昭和56年10月1日付け内閣訓令第1号「「「常用漢字表」の実施について」により,各行政機関においては,同日付け内閣告示第1号の「常用漢字表」を漢字使用の目安とするものとされ,同日事務次官等会議で「公用文における漢字使用等について」の申合せがされたので,当局において,法令における漢字使用等について検討した結果,従前の「法令における当用漢字の音訓使用及び送り仮名の付け方」に代えて,別添により実施することとしたから,通知します。
別添

    法令における漢字使用等について
1 法令における漢字使用等は,法律については次回国会(常会)に提出するものから,政令については昭和56年12月1日以後最初の閣議に提出するものから,別紙「法令における漢字使用等について」による。
2 新たに法律又は政令を起案する場合に別紙「法令における漢字使用等について」によるのはもちろん,既存の法律又は政令の改正について起案する場合(文語体の法律又は勅令を文体を変えないで改正する場合を除く。)にも,同様とする。したがつて,改正されない部分に用いられている語と改正すべき部分に用いるこれと同一の内容を表す語とが書き表し方において異なることとなつても,差し支えない。
3 1及び2は,条約についても,同様とする。

別紙

   法令における漢字使用等について
1 漢字使用について
 昭和56年10月1日事務次官等会議申合せ「「公用文における漢字使用等について」記1漢字使用について」による。
2 送り仮名の付け方について
1 単独の語
(1) 活用のある語は,昭和48年内閣告示第2号の「送り仮名の付け方」の本文の通則1の「本則」・「例外」及び通則2の「本則」の送り仮名の付け方による。
(2) 活用のない語は,「送り仮名の付け方」の本文の通則3から通則5までの「本則」・「例外」の送り仮名の付け方による。
〔備考〕 表に記入したり記号的に用いたりする場合には,次の例に示すように,原則として,( )の中の送り仮名を省く。
例 晴(れ) 曇(り) 問(い) 答(え) 終(わり) 生(まれ)
2 複合の語
(1) (2)に該当する語を除き,原則として,「送り仮名の付け方」の本文の通則6の「本則」の送り仮名の付け方による。ただし,活用のない語で読み間違えるおそれのない語については,「送り仮名の付け方」の本文の通則6の「許容」の送り仮名の付け方により,次の例に示すように送り仮名を省く。
例 明渡し 預り金 言渡し 入替え 植付け 魚釣用具 受入れ 受皿 受持ち 受渡し 渦巻 打合せ 打合せ会 打切り 内払 移替え 埋立て 売上げ 売惜しみ 売出し 売場 売払い 売渡し 売行き 縁組 追越し 置場 贈物 帯留 折詰 買上げ 買入れ 買受け 買換え 買占め 買取り 買戻し 買物 書換え 格付 掛金 貸切り 貸金 貸越し 貸倒れ 貸出し 貸付け 借入れ 借受け 借換え 刈取り 缶切 期限付 切上げ 切替え 切下げ 切捨て 切土 切取り 切離し 靴下留 組合せ 組入れ 組替え 組立て くみ取便所 繰上げ 繰入れ 繰替え 繰越し 繰下げ 繰延べ 繰戻し 差押え 差止め 差引き 差戻し 砂糖漬 下請 締切り 条件付 仕分 据置き 据付け 捨場 座込み 栓抜 備置き 備付け 染物 田植 立会い 立入り 立替え 立札 月掛 付添い 月払 積卸し 積替え 積込み 積出し 積立て 積付け 釣合い 釣鐘 釣銭 釣針 手続 届出 取上げ 取扱い 取卸し 取替え 取決め 取崩し 取消し 取壊し 取下げ 取締り 取調べ 取立て 取次ぎ 取付け 取戻し 投売り 抜取り 飲物 乗換え 乗組み 話合い 払込み 払下げ 払出し 払戻し 払渡し 払渡済み 引上げ 引揚げ 引受け 引起し 引換え 引込み 引下げ 引締め 引継ぎ 引取り 引渡し 日雇 歩留り 船着場 不払 賦払 振出し 前払 巻付け 巻取り 見合せ 見積り 見習 未払 申合せ 申合せ事項 申入れ 申込み 申立て 申出 持家 持込み 持分 元請 戻入れ 催物 盛土 焼付け 雇入れ 雇主 譲受け 譲渡し 呼出し 読替え 割当て 割増し 割戻し
(2) 活用のない語で慣用が固定していると認められる次の例に示すような語については,「送り仮名の付け方」の本文の通則7により,送り仮名を付けない。
例 ※合図 合服 ※合間 預入金 編上靴 ※植木 ((進退))伺 浮袋 ※浮世絵 受入額 受入先 受入年月日 ※請負 ※受付 受付係 ※受取 受取人 受払金 打切補償 埋立区域 埋立事業 埋立地 裏書 ※売上((高)) 売掛金 売出発行 売手 売主 ※売値 売渡価格 売渡先 ※絵巻物 襟巻 沖合 ※置物 ※奥書 奥付 押売 押出機 覚書 ※((博多))織 折返線 織元 ※織物 卸売 買上品 買受人 買掛金 外貨建債権 概算払 買手 買主 ※買値 書付 ※書留 過誤払 貸方 貸越金 貸室 貸席 貸倒引当金 貸出金 貸出票 ※貸付((金)) 貸主 貸船 貸本 貸間 ※貸家 箇条書 貸渡業 肩書 ※借入((金)) 借受人 借方 借越金 刈取機 借主 仮渡金 缶詰 ※気付 ※切手 ※切符 切替組合員 切替日 くじ引 ※組合 組入金 組立工 ※倉敷料 繰上償還 繰入金 繰入限度額 繰入率 繰替金 ※繰越((金)) 繰延資産 ※消印 月賦払 現金払 小売 ※小売((商)) 小切手 ※木立 ※小包 ※子守 ※献立 先取特権 ※作付面積 挿絵 差押((命令)) ※座敷 指図 差出人 差引勘定 差引簿 刺身 ※試合 仕上機械 仕上工 仕入価格 仕掛花火 仕掛品 敷網 敷居 ※敷石 敷金 ※敷地 敷布 ※敷物 軸受 下請工事 仕出屋 仕立券 仕立物 仕立屋 質入証券 支払 支払元受高 ※字引 仕向地 ※事務取扱 事務引継 締切日 所得割 新株買付契約書 据置((期間)) ((支出))済((額)) ※関取 備付品 ※((型絵))染 ただし書 立会演説 立会人 立入検査 ※立場 竜巻 立替金 立替払 建具 建坪 建値 建前 ※建物 棚卸資産 ((条件))付((採用)) 月掛貯金 付添人 漬物 積卸施設 積出地 ※積立((金)) 積荷 詰所 釣堀 ※手当 出入口 出来高払 手付金 手引 手引書 手回品 手持品 灯台守 ※頭取 ((欠席))届 留置電報 ※取扱((所)) ※取扱((注意)) 取入口 取替品 取組 取消処分 ((麻薬))取締法 ※取締役 取立金 取立訴訟 ※取次((店)) 取付工事 取引 ※取引((所)) 取戻請求権 問屋 ※仲買 仲立業 投売品 ※並木 縄張 荷扱場 荷受人 荷造機 荷造費 ※((春慶))塗 ((休暇))願 乗合船 乗合旅客 ※乗換((駅)) ※乗組((員)) ※場合 ※羽織 履物 ※葉巻 払込((金)) 払下品 払出金 払戻金 払戻証書 払渡金 払渡郵便局 ※番組 ※番付 控室 引当金 ※引受((時刻)) ※引受((人)) ※引換((券)) ※((代金))引換 引継事業 引継調書 引取経費 引取税 引渡((人)) ※日付 引込線 瓶詰 ※歩合 封切館 福引((券)) 船積貨物 ※踏切 ※振替 振込金 ※振出((人)) 不渡手形 分割払 ※((鎌倉))彫 掘抜井戸 前受金 前貸金 巻上機 ※巻紙 巻尺 巻物 ※待合((室)) 見返物資 見込額 見込数量 見込納付 水張検査 ※水引 ※見積((書)) 見取図 見習工 未払勘定 未払年金 見舞品 名義書換 ※申込((書)) 申立人 持込禁止 元売業者 ※物置 ※物語 物干場 ※((備前))焼 ※役割 ※屋敷 雇入契約 雇止手当 ※夕立 譲受人 湯沸器 呼出符号 読替規定 陸揚地 陸揚量 ※両替 ※割合 割当額 割高 ※割引 割増金 割戻金 割安
〔備考〕 ※印を付けた語は,「送り仮名の付け方」の本文の通則7において例示された語であることを示す。
3 付表の語
「送り仮名の付け方」の本文の付表の語(1のなお書きを除く。)の送り仮名の付け方による。
3 その他
1 1及び2は,固有名詞を対象とするものではない。
2 1及び2については,これらを専門用語及び特殊用語に適用するに当たつて,必要と認める場合は,特別の考慮を加える余地があるものとする。


内閣法制局総発第142号
昭和56年10月1日
自治事務次官殿
内閣法制次長 茂串俊
    法令用語改正要領の一部改正について(通知)
  昭和29年11月25日付け法制局総発第89号の法令用語改善の実施要領の「法令用語改正要領」の一部を,差し当たり,別紙のとおり改正し,昭和56年10月1日付け内閣法制局総発第141号の「法令における漢字使用等について」と併せて実施することとしたから,お知らせします。
なお,「法令用語改正要領」については,今後引き続きその改正を検討していく予定であるので,念のため申し添えます。

別紙

   「法令用語改正要領」の一部改正について
  昭和29年11月25日付け法制局総発第89号の法令用語改善の実施要領の「法令用語改正要領」の一部を次のように改正する。
第1(A)中/「原価/減価(用いない。たとえば,「減損額」とする。)」/を削る。
第1(B)中「もとづく 基く」を「基づく」に改め,/「(広告/(公告→公示」/及び/「(厚生/(更正→訂正,修正/(更生→再建,再起」/を削り,「しるし」を「印」に改める。
第1(C)中/「招集)/召集)/招集」及び「償却」を削り,「割当」を「割当て」に改める。
第3(A)中「すすめる」を「勧める」に改める。
第3(B)中「開陳→述べる」を「拐引→かどわかす」に,「勧奨→すすめる」を「開披→開く」に,/「享受→受ける/具有→有する」/を/「具有→有する/戸扉→戸 」/に改め,「遵守→守る」を削り,「終る」を「終わる」に改め,「脱漏→もれ」を削り,「へや」を「部屋」に,「申立」を「申立て」に,「さとす」を「諭す」に,「かこい」を「囲い」に,「当用漢字表」を「常用漢字表」に,「なくする」を「無くする」に,「よごれ」を「汚れ」に改め,「拐引→かどわかす」及び「開披→開く」を削り,「そこなう」を「損なう」に改め,「戸扉→戸」を削り,「みぞ」を「溝」に改め,「遮断→とめる」を削り,「しきり」を「仕切り」に,「くい違い」を「食違い」に,「積る」を「積もる」に改め,「治癒→なおる」を削り,「祈」を「祈り」に,「あわれむ」を「哀れむ」に改め,「抹消→消す,消除」及び「誘拐→かどわかし」を削る。
第3(D)中「威嚇(用いない)」及び「閲歴→経歴」を削り,「加功(用いない)」を/「加功(用いない)/河津(用いない)」/に改め,「事由(用いない)」,「疾病→病気」及び「召喚→呼出し」を削り,「割当」を「割当て」に改める。
「第4 当用漢字表・同音訓表にはずれた漢字を用いたことば」を「第4 常用漢字表にはずれた漢字を用いたことば」に改める。
第4(A)中「恐喝→きようかつ」,「庫裏→くり」及び「諮る→はかる」を削る。
第4(B)中「当用漢字表・同音訓表」を「常用漢字表」に改める。
第4(C)中「ごみ焼き場」を「ごみ焼場」に,「はりつける」を「はり付ける」に,「ふれる」を「触れる」に改め,「辺陬の地,僻地→へんぴな土地」及び「聾→つんぼ」を削り,「あわてる」を「慌てる」に改め,「河津」を削る。
第4(D)中「当用漢字表」を「常用漢字表」に改める。
第5中「当用漢字表」を「常用漢字表」に,「虞れ」を「虞」に改める。


[参考資料]

    法令用語改正要領
                                                       〔昭和56年10月1日改正〕

第1 同音語

(A) 次のものは,一般に用いられるものだけを残し,一般的でないものは,今後他の表現を考える。

  詐欺

  詐偽→偽り

  商標

  証票→証明書,証片,証紙

  証標→徴票,印

  証憑→証拠

  遺棄

  委棄(用いない。)

  正規

  成規→所定

  会議

  開議(用いない。たとえば,「会議を開く」とする。)

  調整

  調製→作成

  開示

  戒示(用いない。)

  表決

  評決→議決

  看守

  監守(用いない。)

  報奨→奨励

  報償

  技官

  技監(用いない。)

  法令

  法例→準拠法令,法令の適用関係

  不正

  不整(用いない。)

  保佐人

  補佐人→補助者,補助人

(B) 双方ともよく用いられてまぎれやすい次のものは,そのうちの一方または,双方を一定の形に言いかえて用いる。

(C) 次のものは,統一して用いる。

  改定

  改訂

改定

  干渉

  関渉

干渉

  解任

  改任→改めて任ずる,交代

  関与

  干与

  干預

関与

  看護

  監護→監督保護

  規制

  規正

  規整

規制

  看守

  管守→保管

  干渉

  管掌→つかさどる

  規律

  紀律

規律

  管理

  監理→監督管理

  経理

  計理

経理

  起因

  基因→基づく

  交代

  更代

交代

  規定

  規程→規則

  作成

  作製

作成


 

  参酌

  斟酌

参酌

第2  似た意味のことば

  主管者

  主幹者

主管者

  次のことばは,統一して用いる。

  消却

  銷却

消却

  改定

  改訂

改定

  状況

  情況

状況

  交代

  更代

  交迭

交代

   (常況→常の状況)

  左の

  次の

次の

  侵害

  浸害

侵害

  趣意

  旨趣

  趣旨

趣旨

  提示

  呈示

提示,示す

  提出

  呈出

提出

  正当な理由

  正当な事由

正当な理由

  定年

  停年

定年

  証拠

  証徴

  憑拠

  証憑

証拠

  統括

  統轄

統括

  配布

  配付

配布

第3  意味の通じにくい,むずかしいことば

(A) 次のことばは,表現が簡単すぎてわかりにくいから,一般に通じやすい表現に改める。

  医籍→医師名簿

  勧解→和解勧告,和解を勧める

  監護→監督保護

  毀棄→損壊又は廃棄

  漁撈→水産動植物の採捕

  誹毀→名誉損傷

  蚕蛹→蚕のさなぎ

  臨検→立入検査

(B) 次のことばは,似た意味の漢字を重ね合わせてしいてむずかしく作られているから,それぞれわかりやすい日常語に改める。

  遺脱→(判断を〜)し忘れる

   (配賦→割当て)

  破棄

  破毀

破棄

  表示

  標示

表示

  総括

  総轄

総括

  和解

  和諧

和解

(D) 同音語でも,意味のまぎれるおそれのない下記のようなものは,そのまま用いる。

  継続

  係属

 

  広告

  抗告

 

  債券

  債権

 

  障害

  傷害

 


 

  違背→違反

  拐引→かどわかす

  開披→開く

  希求→こいねがう

  具有→有する

  戸扉→戸

  枝条→枝

  思料→考える

  尽了→終わる

  成造→作る

  送致→送る,送付

  蔵匿→かくまう

  盗取→盗む

  房室→室,部屋

  申述→述べる,申立て

  諭示→示す,諭す

  擁壁→囲い

   (以下は,常用漢字表にはずれた漢字を用いたことば)

  隠蔽→隠す

  湮滅→無くする,隠滅

  汚穢→汚れ

  灰燼→灰

  扞止→(土砂〜)止め,防止

  毀壊→損なう

  欺罔,欺瞞→だます

  狭隘→狭い

  驚愕→驚く

  掘鑿→掘る

  懈怠→怠り

  喧騒→騒がしい,やかましい

  溝渠→溝

  誤謬→誤り

  鎖鑰,鑰匙→かぎ

  鬚髯→ひげ

  焼燬→焼く

  牆壁→仕切り

  塵埃→ほこり

  塵芥→ごみ

  齟齬→食違い

  隊伍→隊

  堆積→積もる

  ●祀→祈り

  紊乱→乱す

  憫諒→哀れむ

  編綴→とじる,とじ合わせる

  包裏→包み

  踰越→越える

  湧出→わき出る

  宥恕→ゆるす

  壅塞→ふさぐ

  襤褸→ぼろ

  漏泄,漏洩→漏らす

  歪曲→ゆがめる

(C) 次のことばは,わかりやすい外来語に改める。

  堰堤→ダム

  汽鑵→ボイラー

  空気槽→空気タンク

  骨牌→かるた類

  酒精→アルコール

  檣頭→マストトップ


 

  船渠→ドック

  端舟→ボート

  油槽→油タンク

(D) その他,次のような漢語の使用は,できるだけ避けて,それぞれ他のわかりやすい表現に改める。

  永期→長期

  解止(用いない)

  加功(用いない)

  河津(用いない)

  行用→行使

  賜与(用いない)

  成丁者→成年者

  窃用→盗用

  代務者→代行者

  通事→通訳人

  売得金→売却代金,売上金

  配賦→割当て

  版図→領域

  没取する→国庫に帰属させる

  満限に達する→満了する

  輸納→提出

第4 常用漢字表にはずれた漢字を用いたことば

(A) かな書きにしても誤解のおこらない次のことばはかなで書く。この場合かなの部分に傍点をつけることはやめる。

  強姦→ごうかん

  芥溜→ごみため

  昏酔→こんすい

  屠殺→とさつ

  賭博→とばく

  ●瓦→れんが

  猥褻→わいせつ

  罠  →わな

  賄賂→わいろ

  煙草→たばこ

  以て→もつて

  此  →この

  之  →これ

  其  →その

  為  →ため

  等(ら)→ら

   かな書きにする際,単語の一部分だけをかなに改める方法は,できるだけ避ける。

  あつ旋→あつせん

  と殺→とさつ

   ただし,漢字を用いた方がわかりよい場合は,この限りでない。

  あへん煙

  あて名

  ちんでん池

  ほうろう鉄器

(B) 次のものは,常用漢字表にはずれた部分を,それぞれ一定の他の漢字に改めて書く。

  慰藉料→慰謝料

  苑地→園地

  外廓→外郭

  吃水→喫水

 

  饗応→供応

  魚艙→魚倉

  繋留→係留

  繋船→係船

  繋属→係属

  闕席→欠席

  交叉点→交差点

  扣除→控除

  雇傭→雇用

  弘報→広報

  撒水管→散水管

  醇化→鈍化

  障碍→障害

  侵●→侵食

  訊問→尋問

  洗滌→洗浄

  疏明→疎明

  定繋港→定係港

  碇泊→停泊

  ●覆→転覆

  破毀→破棄

  蕃殖→繁殖

  抛棄→放棄

  輔助→補助

  緬羊→綿羊

  落磐→落盤

  剰す→余す

(C) 次のものは,それぞれ他の一定のことばにいいかえる。

  印顆→印形,印

  淫行→みだらな性行為

  曳船→ひき船

  捺印→押印

  穏婆→助産婦

  瑕疵→きず,欠陥

  牙保→周旋

  陥穽→落し穴

  涵養→養成,育成

  毀損→損傷

  羈束→拘束

  義捐→救援,援助

  救恤→救援

  橋梁→橋

  牽連→関連

  股分→持分

  鑿井→井戸掘り

  卸任→解任

  首魁→主謀者

  竣功→完成

  傷痍→傷病

  塵芥焼却場→ごみ焼場,ごみ焼却場

  神祠→ほこら

  蔬菜→野菜

  稠密→周密

  貼付→はり付ける

  牴触→触れる,抵触

  堤塘→堤

  ●補→うめる

  ●末→始末,事の経過

  売淫→売春

  播種→種まき

  彼此移用→相互移用


  彼此流用→相互流用

  匕首→あいくち

  封緘→封

  瘋癲者→精神病者

  俘虜→捕虜

  輸羸→勝敗

  烙印→焼印

  鄰佑→隣人

  狼狽→ろうばい,慌てる

   (その他今後用いないもの)

  ●水

  ●●者

  澣濯

  膠沙

  出捐

  鍼盤

  僣窃

  梳理

  攀越

(D) 常用漢字表にない漢字を用いた専門用語等であつて,他にいいかえる

  ことばがなく,しかもかなで書くと理解することができないと認められるようなものについては,その漢字をそのまま用いてこれにふりがなをつける。

   素

   

   

  禁 

第5 常用漢字表にあつても,かなで書くもの。

  虞

  恐れ

おそれ

  且つ→かつ

  従つて(接続詞)→したがつて

  但し→ただし

  但書→ただし書

  外  →ほか

  又  →また

  因る→よる



    公用文における漢字使用等について
                                                            (昭和56年10月1日)
                                                         (事務次官等会議申合せ)

  昭和56年10月1日付け内閣訓令第1号「「常用漢字表の実施について」が定められたことに伴い,今後,各行政機関が作成する公用文における漢字使用等は,下記によることとする。
  なお,「公用文における当用漢字の音訓使用及び送り仮名の付け方について」(昭和48年6月18日事務次官等会議申合せ)は,廃止する。
                                   記
1 漢字使用について
(1) 公用文における漢字使用は,「常用漢字表」(昭和56年内閣告示第1号)の本表及び付表(表の見方及び使い方を含む。)によるものとする。
なお,字体については通用字体を用いるものとする。
(2) 「常用漢字表」の本表に掲げる音訓によつて語を書き表すに当たつては,次の事項に留意する。
ア 次のような代名詞は,原則として,漢字で書く。
例  彼 何 僕 私 我々
イ 次のような副詞及び連体詞は,原則として,漢字で書く。
例 必ず 少し 既に 直ちに 甚だ 再び 全く 最も 専ら 余り 至つて 大いに 恐らく 必ずしも 辛うじて 極めて 殊に 更に 少なくとも 絶えず 互いに 例えば 次いで 努めて 常に 初めて 果たして 割に 概して 実に 切に 大して 特に 突然 無論 明くる 大きな 来る 去る 小さな 我が(国)
ただし,次のような副詞は,原則として仮名で書く。
例 かなり ふと やはり よほど
ウ 次の接頭語は,その接頭語が付く語を漢字で書く場合は,原則として,漢字で書き,その接頭語が付く語を仮名で書く場合は,原則として,仮名で書く。
例 御案内 御調査
ごあいさつ ごべんたつ
エ 次のような接尾語は,原則として,仮名で書く。
例 げ(惜しげもなく) ども(私ども) ぶる(偉ぶる) み(弱み) め(少なめ)
オ 次のような接続詞は,原則として,仮名で書く。
例 おつて かつ したがつて ただし ついては ところが ところで また ゆえに
ただし,次の4語は,原則として,漢字で書く。
及び 並びに 又は 若しくは
カ 助動詞及び助詞は,仮名で書く。
例 ない(現地には,行かない。) ようだ(それ以外に方法がないようだ。)
ぐらい(二十歳ぐらいの人) だけ(調査しただけである。) ほど(三日ほど経過した。)
キ 次のような語句を,( )の中に示した例のように用いるときは,原則として,仮名で書く。
例 こと(許可しないことがある。) とき(事故のときは連絡する。) ところ(現在のところ差し支えない。) もの(正しいものと認める。) とも(説明するとともに意見を聞く。) ほか(特別の場合を除くほか) ゆえ(一部の反対のゆえにはかどらない。) わけ(賛成するわけにはいかない。) とおり(次のとおりである。)
ある(その点に問題がある。) いる(ここに関係者がいる。) なる(合計すると1万円になる。) できる(だれでも利用ができる。)
・・・てあげる(図書を貸してあげる。) ・・・ていく(負担が増えていく。) ・・・ていただく(報告していただく。) ・・・ておく(通知しておく。) ・・・てください(問題点を話してください。) ・・・てくる(寒くなつてくる。) ・・・てしまう(書いてしまう。) ・・・てみる(見てみる。) ない(欠点がない。) ・・・てよい(連絡してよい。)
・・・かもしれない(間違いかもしれない。) ・・・にすぎない(調査だけにすぎない。) ・・・について(これについて考慮する。)
2 送り仮名の付け方について
(1) 公用文における送り仮名の付け方は,原則として,「送り仮名の付け方」(昭和48年内閣告示第2号)の本文の通則1から通則6までの「本則」・「例外」,通則7及び「付表の語」(1のなお書きを除く。)によるものとする。ただし,複合の語(「送り仮名の付け方」の本文の通則7を適用する語を除く。)のうち,活用のない語であつて読み間違えるおそれのない語については,内閣官房及び文化庁からの通知の定めるところにより,「送り仮名の付け方」の本文の通則6の「許容」を適用して送り仮名を省くものとする。
(2) (1)にかかわらず,必要と認める場合は,「送り仮名の付け方」の本文の通則2,通則4及び通則6((1)のただし書の適用がある場合を除く。)の「許容」並びに「付表の語」の1のなお書きを適用して差し支えない。
3 その他
(1) 1及び2は,固有名詞を対象とするものではない。
(2) 1及び2以外の事項は,「公用文作成の要領」(「公用文改善の趣旨徹底について」昭和27年内閣閣甲第16号依命通知)による。
(3) 専門用語又は特殊用語を書き表す場合など,特別な漢字使用等を必要とする場合には,1,2及び3(2)によらなくてもよい。
(4) 専門用語等で読みにくいと思われるような場合は,必要に応じて,振り仮名を用いる等,適切な配慮をするものとする。
4 運用に関する事項
1から3までの運用に関し必要な事項については,内閣官房及び文化庁から通知するものとする。
5 法令における取扱い
法令における漢字使用等については,別途,内閣法制局からの通知による。